日本文書を語る上で決して外せないこと、それは私たちが製造業である、ということ。
1965年の創業以来、製造を請け負ういわゆる製本工場として信頼を重ね、長い時を経て熟成した知識と経験の引き出しを積み上げてきました。社会の変化に伴い、お客様との直接取引に特化した新体制のスタートを切って15年、企画・デザインから製品づくりまでを一貫して行うスタイルへと転換を遂げています。
使い手であるお客様に最も寄り添う存在でありながら、素材や工程を知り尽くし、コスト管理を徹底してきた作り手としてのご提案をできることが、私たちの強み。ただやみくもに豪華なものを追求するのではなく、多彩な引き出しの中からニーズに合致する最良の答えを導き出すことこそ、日本文書の務めです。
こうして営業、デザイナー、製作スタッフ各々の意見がぶつかり合い、三位一体となって生み出される製品は、デザインと実用性の両立が図られ、スピードやコストの面でもきっとお客様にご満足いただけると信じております。
国内の協力企業とのパートナーシップも、50年近くになる社歴が育んだ私たちの大切な財産。
さらに近年、材料の調達や製作のアウトソーシングを行うネットワークをアジアへと広げ、お客様のさまざまなご要望に一層柔軟にお応えする姿勢を強化しました。
インターネットの普及でグローバル化が加速する今、世界はどんどん小さくなり、いわゆる中小企業にも大きなチャンスと可能性が訪れています。国内で大切に築き上げた信頼関係を礎に、アジアに留まらず、広く世界に向けた事業展開を積極的に拡充します。
はじめに、材料、デザイン、技術、製作拠点を世界から。いずれは世界をマーケットとしたmade in JAPANの製品づくりへと ―― 日本文書の目指すゴール地点は、まだ先にあります。
私たちは無限の可能性を秘めた未来に向け、航海の準備を始めたばかり。
これからも「綴じる」プロフェッショナルとして、飛躍的な進化を遂げる企業であること。伝統と新たなチャレンジを融合させ、何よりも大切な「お客様のご満足」へと昇華させていくことをお約束します。
日本文書は「製本・ファイルのコンシェルジュ」―― お作りするのはすべてオーダーメイド製品です。お客様のご要望を丁寧に引き出し、美しく、そして機能的に具現化することを使命と考え、こだわりと誇りを持って取り組んでいます。
「綴じる」プロフェッショナルとしての目線で、隠れたニーズをも汲み取り、優れた技術でかたちづくる。その製品に「群を抜く機能性」や「他を圧倒する美しさ」等、たくさんの付加価値をつけてお手元にお届けし、驚きとご満足を感じていただくことがコンシェルジュである日本文書の喜びです。
私たちの出発点は重要文書の保存製本。
お預かりした大切な書類を、種類や用途、またご予算に応じた最適なスタイルで、長期保存に耐え得るように「綴じる」ことからスタートしました。
製本は本の顔、主役となる一方で、綴じる文書を合理的且つ美しく見せるための名脇役であるべき。この二役を確かに担う「信用第一」の誠実な姿勢は、現在も変わることなく継承されています。